店内BGMにフリー音源を使うときの注意点|著作権トラブル・訴訟事例

2026/09/16

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お店の雰囲気づくりに欠かせない「店内BGM」。

カフェや飲食店、美容室、サロン、アパレルショップ、ホテルなど、音楽を流すだけで店内の印象は大きく変わります。落ち着いたジャズを流せば居心地のよい空間になりますし、明るいポップスを選べば活気のある雰囲気を演出できます。

最近では、インターネット上で無料のBGMや「著作権フリー」と表示された音源を見つけることも簡単になりました。

「無料ならお店で使っても大丈夫なのでは?」

そう考えてしまいがちですが、実はここに注意点があります。

無料で聴ける音源と、店舗で商用利用できる音源は、必ずしも同じではありません。

この記事では、店内BGMとしてフリー音源を使うときに確認したいポイントや、音楽の無断利用が問題になった事例、そして著作権手続きの負担を抑えながら安心してBGMを流せる方法について解説します。



フリー音源なら、どんなお店でも自由に使える?

まず理解しておきたいのは、「フリー音源」という言葉には、いくつかの意味があるということです。

たとえば、次のような表示を見かけることがあります。

  • 無料ダウンロード可能

  • 著作権フリー

  • ロイヤリティフリー

  • 商用利用OK

  • クレジット表記不要

  • 個人利用無料

  • 店舗利用可能

これらは似ているようで、利用できる範囲が異なります。

「無料」と「商用利用可能」は別

音源を無料でダウンロードできるからといって、飲食店や美容室などの店舗で自由に流せるとは限りません。

たとえば、次のような条件が設定されていることがあります。

  • 個人利用のみ可能

  • YouTube動画への利用のみ可能

  • 収益化した動画では利用不可

  • 店舗や施設での利用は禁止

  • 広告・宣伝目的での利用は禁止

  • 音源を加工して再配布することは禁止

  • 利用時に作者名の表示が必要

  • 商用利用には別途ライセンスが必要

つまり、音源を使う前には、ダウンロードページや利用規約を確認する必要があります。

「無料」と書かれていることだけで判断せず、店舗でBGMとして流すことが認められているかを確認することが大切です。



店内BGMでフリー音源を使うときの5つの注意点

1.商用利用が認められているか確認する

店舗は、基本的に商品やサービスを提供して営業する場所です。

そのため、個人の部屋で音楽を聴く場合とは違い、店舗で音楽を流す場合には、商用利用に関する条件を確認しなければなりません。

特に確認したいのは、次のような表記です。

  • 店舗利用OK

  • 商用利用OK

  • 営利目的での利用OK

  • 店舗・施設でのBGM利用可能

  • 公衆への演奏・再生可能

反対に、「個人利用のみ」「非商用利用のみ」と書かれている音源は、店舗BGMには使わないほうが安全です。

2.音源だけでなく、楽曲そのものの権利も確認する

音楽には、いくつかの権利が関係しています。

代表的なのは、作詞者・作曲者などが持つ著作権です。さらに、録音された音源には、実演家やレコード製作者などに関係する著作隣接権が存在する場合があります。

そのため、たとえ「昔のクラシック曲だから著作権が切れている」と思っても、使用する録音音源まで自由に使えるとは限りません。

たとえば、次のようなケースです。

  • 曲そのものの著作権は消滅している

  • しかし、市販CDの録音には権利が残っている

  • その録音を無断で店舗BGMに使っている

この場合、楽曲の著作権だけを確認しても十分ではありません。

「曲が自由に使えるか」だけでなく、「その録音音源を店舗で使えるか」まで確認する必要があります。

3.利用規約が途中で変更されることもある

フリー音源サイトや音楽配布サービスでは、利用規約が変更されることもあります。

以前は商用利用が認められていた音源でも、後から条件が変わる可能性があります。

できれば、次の情報を保存しておくと安心です。

  • 音源をダウンロードした日付

  • 音源の配布ページ

  • 利用規約の内容

  • 商用利用に関する説明

  • 作者名や音源名

  • 必要なクレジット表記

特に、店舗で長期間使用する場合は、利用条件を確認した記録を残しておくとよいでしょう。

4.YouTube用の音源を店舗で流せるとは限らない

動画投稿向けに配布されている音源には、「動画での利用」を前提としたライセンスが設定されていることがあります。

そのため、YouTube動画のBGMとして使える音源であっても、次のような使い方は認められていない可能性があります。

  • 店内スピーカーで流す

  • 店舗の宣伝用に常時再生する

  • 商業施設の共用スペースで流す

  • イベント会場で流す

  • 店舗の待合スペースで流す

「YouTubeで使える」と「店舗BGMとして使える」は別の条件です。

店舗で利用する場合は、店舗・施設での再生が許可されているかを確認しましょう。

5.BGM以外の使い方には別の許諾が必要な場合がある

店舗で音楽を流すだけでなく、音源を編集したり、動画や広告に使用したりする場合は、別の条件が適用されることがあります。

たとえば、次のような利用です。

  • 店内BGMとして再生する

  • 店舗紹介動画に音楽を入れる

  • SNS広告に音楽を使う

  • 店頭モニターで音楽付き映像を流す

  • 音源を編集してオリジナルCDを作る

  • 音源を他の人に配布する

「BGMとして再生する場合はOKでも、広告利用は不可」ということもあります。

使用目的が複数ある場合は、それぞれの利用条件を確認することが重要です。



「著作権フリー」と書いてあっても安心できない理由

「著作権フリー」という表現は、必ずしも「どのような利用も自由」という意味ではありません。

一般的には、著作権が存在しないという意味ではなく、一定の条件のもとで利用料が不要、または利用許諾の範囲が広いという意味で使われることがあります。

そのため、次のような条件が付いていることがあります。

表示確認したいこと
無料何の目的で無料なのか
著作権フリー本当に権利が消滅しているのか、利用許諾型なのか
ロイヤリティフリー商用利用や店舗利用が可能か
商用利用OK店内BGMとしての再生も含まれるか
クレジット不要作者名の表示が不要なだけで、他の制限はないか
改変OK店舗での再生や広告利用も認められているか

特に注意したいのは、「クレジット表記が不要」と「店舗利用が自由」は別の話だということです。

クレジット表記が不要でも、店舗や施設での利用は禁止されている場合があります。

店内BGMの無断利用で訴訟になることはある?

「BGMだから、それほど問題にはならないのではないか」と考える人もいるかもしれません。

しかし、店舗で音楽を流す行為は、著作権法上の「演奏」に関係する場合があります。CDや音楽プレーヤー、パソコンなどで音源を再生する場合も、店舗でお客様に聴かせる目的であれば、著作権の確認が必要になることがあります。

実際に、音楽著作権管理団体が、無許諾で店舗BGMを利用していた事業者に対して、利用許諾契約や使用料の支払いを求めた事例があります。

事例1:無許諾でBGMを流していた店舗への民事調停

2015年、JASRACは、飲食店や美容室、小売店など、無許諾で管理楽曲をBGMとして利用していた事業者に対し、民事調停を申し立てました。

店舗側としては「店内で小さな音量で流しているだけ」「BGMなので宣伝目的ではない」と考えていた可能性があります。

しかし、店舗でお客様に音楽を聴かせる行為は、利用規模や音量だけで判断できるものではありません。

必要な手続きをせずに音楽を利用している場合、使用料の支払いや利用停止などを求められる可能性があります。

事例2:理容店や飲食店の経営者が提訴されたケース

2017年には、JASRACが、北海道の理容店経営者と香川県の飲食店経営者に対して、無許諾で管理楽曲をBGMとして使用していたとして、楽曲の利用差し止めや損害賠償を求める訴訟を起こしました。

このケースでは、単に一度だけ音楽を流したという話ではなく、利用許諾契約を求められた後も対応しなかったことなどが問題となりました。

つまり、店舗BGMの著作権問題は、音楽を流していた事実だけでなく、指摘を受けた後の対応も重要になります。

事例3:店舗での音楽利用について損害賠償が認められたケース

裁判例の中には、店舗で音楽を利用していたことについて、使用料相当額の支払いや利用停止が認められたものもあります。

音楽の利用について適切な許諾を得ていなかった場合、状況によっては次のような対応を求められることがあります。

  • 音楽の利用停止

  • 店舗での再生中止

  • 過去の使用料相当額の支払い

  • 損害賠償

  • 遅延損害金

  • 訴訟費用の負担

もちろん、すべてのケースで直ちに高額な賠償になるわけではありません。

ただし、「無料の音源だから」「BGMだから」「知らなかったから」という理由だけで、必ず問題を避けられるわけではありません。

店内BGMで避けたい、よくある勘違い

勘違い1:無料なら自由に使える

無料でダウンロードできることと、店舗で商用利用できることは別です。

利用規約に「個人利用のみ」と書かれている場合、店舗で使うことはできない可能性があります。

勘違い2:著作権フリーなら、すべての権利がない

楽曲の著作権と、録音音源に関する権利は別に考える必要があります。

曲そのものが自由に使えても、特定の演奏や録音をそのまま使うことには制限がある場合があります。

勘違い3:音量が小さければ問題ない

音量が小さいことだけで、店舗での利用が自由になるわけではありません。

店内でお客様に聴かせる目的で音楽を流す場合は、音源や利用方法に応じた確認が必要です。

勘違い4:数秒だけなら使ってもよい

「数秒なら大丈夫」「短いフレーズなら問題ない」という考え方も危険です。

利用時間の短さだけで、すべての著作権問題が解決するわけではありません。

勘違い5:サブスクで契約しているから店舗でも使える

音楽配信サービスの月額料金を支払っていても、その契約が店舗や商用利用に対応しているとは限りません。

個人向けの音楽配信サービスは、利用規約で個人利用・非商用利用に限定されていることがあります。

店舗で使用する場合は、店舗利用が認められたサービスを選ぶことが大切です。


店内BGMを安全に使う3つの方法

では、店舗で安心してBGMを流すには、どのような方法があるのでしょうか。

方法1:店舗利用が明確に認められたフリー音源を使う

フリー音源を使う場合は、次の条件を確認しましょう。

  • 商用利用が可能

  • 店舗・施設での再生が可能

  • BGM利用が可能

  • 音源の再生に関する制限がない

  • 作者や配布元が明確

  • 利用規約が確認できる

  • 必要なクレジット表記が分かる

  • 音源の二次利用や加工に関する条件が明確

条件を満たしていることを確認できれば、フリー音源を店内BGMに使える場合があります。

ただし、音源を探す手間や、利用規約を一つずつ確認する手間はかかります。

また、店舗の雰囲気に合う音源を継続的に用意する必要もあります。

方法2:著作権管理団体への手続きを行う

一般的な楽曲を店舗BGMとして使用したい場合は、JASRACなどの著作権管理団体への手続きが必要になることがあります。

ただし、著作権の手続きを行えば、どのような音源でも自由に使えるというわけではありません。

市販CDやダウンロード音源などを使用する場合は、著作権とは別に、実演家やレコード製作者などの権利について確認が必要になる場合があります。

使用する音源や再生方法によって対応が異なるため、事前に確認することが大切です。

方法3:店舗向けのBGMサービスを利用する

店舗BGMの準備や著作権の確認に手間をかけたくない場合は、店舗向けに提供されているBGMサービスを利用する方法があります。

店舗向けBGMサービスでは、飲食店、美容室、サロン、ホテル、ショップなど、さまざまな業種に合う音楽が用意されています。

サービスによっては、次のような機能も利用できます。

  • 店舗向けに選曲されたBGM

  • ジャンル別のチャンネル

  • 朝・昼・夜に合わせた番組

  • カフェ向けのBGM

  • ジャズやボサノバ

  • ヒーリング系の音楽

  • ポップスやラウンジミュージック

  • パソコンやタブレットでの再生

  • スケジュール再生

  • 音楽の定期更新

個人向けの音楽配信サービスを店舗で使うよりも、店舗利用を前提としたサービスを選んだほうが、利用条件を確認しやすくなります。

らくネットなら、店舗BGMを月額790円から利用可能

店舗BGMをできるだけ低コストで導入したい場合は、有線放送らくネットも選択肢の一つです。

らくネットは、飲食店やカフェ、美容室、サロン、ショップ、ホテルなどの店舗向けに、さまざまなBGMを提供しています。

月額料金を抑えながら、店舗の雰囲気に合わせた音楽を流せる点が特徴です。

らくネットの主な特徴

  • 月額790円から利用可能

  • 店舗向けのBGMを提供

  • さまざまなジャンルのチャンネルを用意

  • カフェや飲食店に合う音楽も選べる

  • パソコン・タブレット・スマートフォンのブラウザで利用可能

  • 専用機器の設置が不要

  • 店舗BGMに関する著作権手続きの負担を抑えられる

  • 30日間の無料体験が用意されている

らくネットには、ジャズ、ボサノバ、カフェミュージック、ヒーリング、ポップスなど、店舗の雰囲気に合わせて選べるチャンネルがあります。

たとえば、カフェなら朝は爽やかなボサノバ、昼は軽快なジャズ、夜は落ち着いたラウンジ系のBGMというように、時間帯や店内の雰囲気に合わせて音楽を選ぶこともできます。

フリー音源を探す手間を減らせる

フリー音源を利用する場合、音源を探すだけでなく、次のような確認も必要です。

  • 商用利用できるか

  • 店舗利用できるか

  • クレジット表記が必要か

  • 利用規約に変更がないか

  • 録音音源に関する権利は問題ないか

  • 同じ音源を長期間使い続けてよいか

らくネットのような店舗向けBGMサービスを利用すれば、こうした確認作業を一つずつ行う負担を減らしやすくなります。

もちろん、利用するサービスの契約内容や利用条件は、申し込み前に確認しておくことが大切です。

店内BGMは「安さ」だけでなく「安心して使えるか」も重要

店舗BGMを選ぶときは、月額料金の安さだけでなく、次の点も比較するとよいでしょう。

比較ポイント確認したい内容
月額料金毎月無理なく支払える価格か
初期費用導入時に別途費用がかかるか
店舗利用商用・店舗利用が認められているか
著作権対応店舗側で別途手続きが必要か
音楽ジャンル店舗の雰囲気に合う音楽があるか
チャンネル数選べるBGMの幅があるか
再生方法パソコンやタブレットで使えるか
操作性スタッフでも簡単に操作できるか
更新頻度音楽が定期的に入れ替わるか
無料体験導入前に試せるか

無料の音源は魅力的ですが、利用条件の確認や音源管理に時間がかかることがあります。

その点、店舗向けBGMサービスなら、料金を支払うことで、音楽選びや利用条件の確認にかかる手間を減らせる場合があります。

まとめ|店内BGMは「無料」よりも利用条件の確認が大切

店内BGMにフリー音源を使う場合、無料であることだけで判断するのは危険です。

特に、次の点は必ず確認しておきましょう。

  • 店舗や施設での利用が認められているか

  • 商用利用が可能か

  • BGMとしての再生が許可されているか

  • クレジット表記が必要か

  • 楽曲と録音音源の権利を確認できているか

  • 利用規約に変更がないか

  • 店舗利用以外の広告・動画利用も可能か

音楽の無断利用が問題となり、使用料の支払いや利用停止、損害賠償などを求められた事例もあります。

「BGMだから大丈夫」「無料だから問題ない」と考えず、店舗で安心して使える音源を選ぶことが大切です。

フリー音源を一つずつ探して利用条件を確認するのが大変な場合は、店舗向けBGMサービスを利用する方法もあります。

らくネットなら、店舗向けBGMを月額790円から利用できます。

カフェ向けのジャズやボサノバ、飲食店に合う明るいBGM、落ち着いたヒーリング系の音楽など、店舗の雰囲気に合わせてチャンネルを選べます。

店内BGMの著作権や音源選びで悩んでいるなら、低コストで始めやすい「らくネット」を検討してみてはいかがでしょうか。

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